【10月4日】作品紹介〜「ズリ山と緑」「モス地蔵」「もっと遠くに飛ぶために」〜

みなさまこんばんは!

本日から平日には展示してある作品の紹介をして参りたいと思います。 写真などもアップしていきますが、ぜひ土日祝日に実物をご覧になりにきてくださいね!

記念すべき一回目の作品紹介はホッパー東側端にある作品3点をご紹介します。3点とも作者は我々の尊敬している上遠野敏教授です。

教授は今回のアートプロジェクトのアートプロデューサーでもあり、札幌市立大学メディアデザインコースの教授でもあります。

 

まず一作品目は「ズリ山と緑」。

この作品には多くの背景があります。 私達が制作のために奔別入りした初日、大雨が降りました。私達はその時初めて大雨が降る事で会場であるホッパー内が水浸しになる事実を知りました。

そして少しでも雨によるぬかるみで足下が危なくならないように、と土嚢をつくり入り口前に敷き詰めることとしました。 そしてこの際に富樫組さんにご協力を頂いてたくさん運んだ頂いた土で大きな山ができました。

その余った土山を利用してつくったのがこの作品です。

この作品では、この土山を使われなくなってから時間の経過したズリ山に見たてています。初めは熱を持ち、煙を立てていたズリ山も時間が経ち、また植物が生えて新しい命が芽生えます。この土山にも同じように徐々にかわいらしい芝生が芽吹き、公開期間中にどんどん姿を変えていきます。

 

そして二作品目は「モス地蔵」。 この作品は今回のプロジェクトに関わってくださった皆様、これまでに炭鉱産業に関わった全ての方々への敬意を表した作品になっています。

またプロジェクトの舞台であるホッパー内は、しばらく人に使われていない部分も多くあり、足下が不安定になっていたりぬかるんだりしています。そんな中、作業中や公開期間中に私達にもお客様にも怪我がないように、という安全祈願の意味合いも含まれています。

そして「モス」とは日本語で「苔」です。 この作品は「元々置いてあったお地蔵様では?」と勘違いされるほど、「モス」が付いています。しかしこの苔は、このプロジェクトに展示前、沢の近くにあるギャラリーに展示してあったこのお地蔵様に自然についたものです。

全部で6体、入り口付近にいるお地蔵様たちにぜひ手を合わせてから会場に向かってはいかがでしょうか。

 

本日最後三作品めは「もっと遠くに飛ぶために」。

この作品はアクリルでつくられた透明なケースの中に「ガガイモ」という植物の綿毛が入っています。

この植物は日当りの良いところに良く生えており、会場近くでも見る事ができる植物です。

人間が建物を立てても、ものをつくっても、年月が流れるとそこにまた自然は戻ってきます。そんな自然の強さのようなものを感じられる作品です。

次回の更新も作品紹介の予定です!お楽しみに!

 

札幌市立大学 山本倫子