【10月11日】〜作品紹介「Factory」「ホッパーサウンド」「さしこむ光」〜

皆さんこんばんは。私は今晩とうとう初ストーブを焚きました。

ストーブと言えば、ご来場される皆様の中で「石炭ストーブが懐かしい」と仰る方が多いです。調べてみたらストーブの上でお湯を湧かしたり、お餅を焼いたりできたみたいですね。そういえばうちのおばあちゃんも、ストーブでみそ汁をつくっていたのを思い出しました。

本日の作品紹介は「Factory」「ホッパーサウンド」「さしこむ光」です。

本日1作品目「Factory」は若生大地と真井実里のユニット、ワコポコマイによる作品です。作品の設置されている場所に空いている窓からよく見える奔別立坑。その立坑を小さく精巧に針金でつくった作品です。

そしてこれはただの小さな針金模型ではなく、手前にあるハンドルを右に回すことで楽しい仕掛けがいくつも動き出します。

まず初めに目の行く、くるくる回るレインボーの仕掛けは、石炭の生み出すエネルギーを表現しています。そして坑員と石炭どちらも運んでいたと言われる4つの巻き上げ機の動きは実物通りに動き、そしてそれらを見ながらしばらく回していると……………….「ポン!!」この「ポン」と言うの太鼓の音は「ポン」ベツの「ポン」を示しています。見た目の格好良さだけでなく、このお茶目さも魅力の作品です。

そして本日2作品目「ホッパーサウンド」。高橋喜代史さんの作品です。貨車に石炭を積み込む時の様子を擬音で視覚化しています。ガラガラガラガラガラガラと石炭が上から流れ落ちてきて下の方に溜まっていく様子がダイナミックに表現されています。

そして高橋さんは、このダイナミックさとは対照的に、細かくてかわいらしい作品もホッパー内に設置しています。今にも動き出しそうな小さな人形たちのこの作品は、建物の至るところに隠れています。私自身もまだ8個ほどしか見つけておりませんが、高橋さんのお話によると10点以上あるみたいです。建物や作品をじっくり見ていると思いもよらない所に置いてありますので、いくつ見つけたか数えながら歩いてみてくださいね。

そして本日最後の作品は今村育子さんの「さしこむ光」です。石炭を落とすために空いていた天井の穴。今はそこからやわらかい光が落ちてきます。そしてその光がまるでやスポットライトのようになり、つるされたバケツを照らしています。自然が私達に自分のちっぽけさを教えてくれているような、そんな気持ちになる作品です。

ちなみに来場者の皆様には観覧後、立坑の出来た当初(1965年)の当施設周辺のポストカードと全31作品の中からお好きな作品のポストカードを1枚をプレゼントしています。そしてその中でもこの「さしこむ光」のポストカードは大人気で、第二版第三版と何度も増刷しているほどです。

次回の作品紹介は「住み着くなにか」「陽光のメディウム」「栄光と衰退」の予定です。お楽しみに!

札幌市立大学 山本倫子