【ギリギリ10月16日】〜「過去は今によって変わり、未来は今によって」「skin/texture」「Rとθと連結器」〜

みなさんこんばんは。

本日の作品紹介は「過去は今によって変わり、未来は今によって」「skin/texture」「Rとθと連結器」の三作品です。

一作品目は「過去は今によって変わり、未来は今によって」。CAI 現代芸術研究所代表の端 聡さんによる作品です。会場のほぼ中央部に設置してあり、揺れる水面に真上から映像がプロジェクションされています。映し出されている映像は空と多くの国の言葉たちです。

この作品と同じように空の映像をプロジェクションさせた端さんの作品が、福島現代美術ビエンナーレ2012でも展示されていました。去る3月11日の東北大震災では、地面建物多くのものは揺れても、空は揺れず変わらずにあったと言うことからこのビエンナーレでのテーマは「SORA」。また空の後に流れる映像では言葉は違えど励まされるようなポジティブな言葉たちが並んでいます。

今回のプロジェクトでもこの作品では空や水の不変性が表現されているそうです。炭鉱産業が栄えた過去から現在、未来へと時間は進んでいきますが、水や空は変わらずそこにあり全てを包み込んでいるといった多くのメッセージを含んでいる作品です。

 


次の作品はkensyoさんの「skin/texture」という作品です。

少し離れて立つとぼんやり見えてくる、モノクロの写真でつくられた作品です。この作品に限らず、女性の写真で作品をつくっています。

今回のプロジェクトのアーティストによる下見は6月末ころに行われました。まだ外の緑
が青々をしていましたが、それと反対にホッパーの中は薄暗く、ひんやりとしているのが印象的でした。そんなホッパーに下見に来た際に、建物の中でkensyoさんが感じた気持ちや場の雰囲気を写真という媒体を通して作品化したそうです。ぜひ実物を会場で見て、感じてほしい作品です。

 

本日最後は「Rとθと連結器」。札幌市立大学大学院生の渡邊俊介による作品です。

会場であるホッパーを外側から見ると途中で屋根の高さが変わっています。これは立坑を建築した際に、更
に多くの石炭の積み出しが行えるように、と増築されたためこのような形状になっています。そしてこの増築の形跡は内部からも確認することができます。会場入り口から入り、中ほどより10m程出口側に行ったところで視線を上に移してみてください。建物を支える柱の形が東側がカクカクとして直線的な柱、西側がアールを描いた曲線的な柱になっているのが確認できるかと思います。

この作品の設置されている場所は直線的な柱と曲線的な柱の丁度境目の部分に設置してあり、両者を隔てる「時代の壁」を表現してます。張り巡らされた黒い糸が時代の行き来ができないことを、私達に教えているようです。そしてこの作品の真横に立つと見えてくる、両者の形を繋ぐような鉄製の枠。これは両者の連結を示しており、形状は電車の連結器がイメージされています。

 

明日の作品は「降りそそぐ」「WHICH DO WE CHOOSE NOW?」「蘇生」です。おやすみなさい。

札幌市立大学 山本倫子