【10月22日】作品紹介〜「みいつけた」「T’s room」「かぶりつき乗車」〜

先週も多くのご来場ありがとうございます!無事公開が再開できたのも皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

今日の作品紹介は「みいつけた」「T’s room」「かぶりつき乗車」の三作品です。

 

「みいつけた」は札幌市立大学美術部4年生のユニットカクレポンと子供たちとで制作しました。まだまだ暑かった8月25日。「子ども炭鉱遺産フットパス&アート」というイベントが開催されました。幾春別のまちや、奔別の炭鉱遺産を見学したあとにホッパーの前でアートワークショプまで行う、と言うハードなスケジュールにも関わらず18名の子供たちはずっと元気!

そしてアートワークショップではカラフルなクレヨンの上から黒いクレヨンを塗って表面の黒の部分を削ることで色を出すクレヨンスクラッチというものを用いて、炭坑マンを体験できるゲームを行いました。カラフルなクレヨンであらかじめかいておいた石炭の絵。その上から黒く塗られたクレヨンを、手ぬぐいでこすることでカラフル石炭の採掘ができます。そして子供たちは3チームに別れ、更に各チームの中でも「一番方」「二番方」「三番方」に別れ、リレー形式で石炭採掘の速さを競いました。そして掘り出したカラフル石炭はメダルにして子供たちへプレゼントしました。そして展示してある作品ではこのとき使った所々汚れたタオルが使われています。

鳥かごのように見えるものは実は炭鉱マンたちが脱衣所で使っていたロッカーです。このロッカーは紐を引っ張って高い所に吊るす事で、置き場の節約&濡れたものが早く乾く、という良い所があったそうです。この小さな炭坑マンが使った小さなタオルを小さなロッカーにかけた作品、近くにある子供たちの写真と合わせてご覧ください。

 

「T’s room」は真井実里と松井彩のユニット、oyuによる作品です。手前に置かれている現代風なインテリア。これはホッパーの中にあったものたちでほとんど構成されています。炭鉱時代のもの、不法投棄だと思われるもの、様々な「過去」のものでつくり出された「現代」。そして奥にある線路の絵は「未来」へ続く、というイメージで木炭によって描かれています。

T’s roomは炭鉱の「T」、そして時間を繋ぐということでTimeの「T」という意味が込められています。そしてどうしてもイメージのもの、ということで材料をネットショッピングで購入した際の業者さんも、なんと奔別に遊びにきてくれました。

 

「かぶりつき乗車」。これは札幌市立大学美術部3年生の4人組ユニット、フニャフニャによる作品です。ひとつひとつに目のついている石炭を模したキャラクターの乗っているのは、たくさんのイラストがステンシルしてあるトロッコ。先頭車両が空いています。この先頭車両には子供たちをはじめ、乗って写真などを撮ることができます。

出口側に近い場所に設置されたこの作品。そして「これから」を担う子供が先頭車両に乗る事で、前を向き、未来に向かって飛び出していく様子が表現されます。今回のプロジェクトでは多くのお子さんもいらっしゃってくれています。この作品にどんどん乗ってみてくださいね。

 

未紹介の作品も残す所、あと4作品。そして公開も残す所あと1週、つまり二日間。制作準備をして汗を流していた夏も、ホッパーの周りにトンボが多く飛んでいた秋も過ぎ、北海道は冬になろうとしています。先週岩見沢からいらしたお客さんは、「岩見沢ではあられがふっていた」と仰っていました。なんだか時の流れがはやいなぁと思っている今日この頃でした。

札幌市立大学 山本倫子