奔別アートプロジェクトの「ある一日」

奔別アートプロジェクト2013では、「空知旧産炭地域における「炭鉱の記憶」をキーワードにした地域再生のためのアートマネジメント人材育成事業」の一環で、各地でまちづくりに携わるみなさんに「炭鉱の記憶を活用したアートプロジェクト」の現場を学んでいただいています。

「だるまや」をはじめとしたさまざまな関連催事プログラムは、アートプロジェクトに来ていただいた方と地域や人々を繋ぐために、みんなで議論して企画・運営されているものです。

彼らの仕事はその他にも多岐にわたり、アートプロジェクトを全体から見渡す役割を担っていただいています。
今日はその一人、工藤さんが書いてくれた日誌から、奔別アートプロジェクトの「ある一日」を紹介します。

 

10月5日(土) 曇り時々晴れ

昼間は暖かかったのですが、午後三時ぐらいには寒くなってきました。
だるまストーブはこの日はつけなかったのですが、油断禁物。

この日は、当初より予想していた通り、スタッフが少なめで、予定通り10時には開場しましたが、センターハウスや、作品の準備が若干開場後に食い込んでいました。
会場中は作品の映像が写らなくなるハプニングがあり、市立大のみなさんで対応されていたようです。

14:30からの坂巻先生のテントで車座談義「友子」についてのイベントがありました。

私は途中、市立大の山本さんがガイドをしたツアーに同行して、勉強しました。
上遠野先生の「黄金郷」や「記憶の輪郭」は、開会時から様子が変わっていました。

午前中にこられた地元の年配の女性が、昼頃に、近所の方をつれてこられてだるまストーブを囲んで、しばし歓談となりました。
後から来られた方は、旦那さんが奔別炭鉱につとめており、ご自身も仕事でいたことがあるとのことでした。
昭和40年の奔別炭鉱での事故のことを話されていたれていたり、ガイドツアー参加中には、あの辺からの眺めがいいのよーと、楽しそうに話されていました。

16時半以降に、見学から戻ってきた家族連れの方が石炭磨きをしたいという希望で、急遽最小限の準備をして対応しました。

 

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(9月23日撮影)

上遠野さんはよく、「作家は自分の主張をするのではなく、場の記憶の鏡となれ」とおっしゃいます。
私たち運営側も、真剣勝負に挑むアーティストを引き立てる鏡となり、真剣勝負でお客さまと地域に向き合っていきたいと思います。