北炭送電線鉄塔の道

2014-07-20 10.51.45

北海道炭鉱汽船(北炭)では、明治末期から各炭鉱に小規模発電所が設置され、動力の主体は蒸気・圧搾空気から次第に電気へと移行した。大正時代に入ると、採炭現場の深部化による新たな立坑の開発とともに電化が一気に加速。このような炭鉱の動力近代化の要請に対応して、大型発電所の建設(1924年・滝ノ上水力発電所、1926年・清水沢火力発電所)と高圧送電線網の整備(1924年に夕張〜歌志内間約100kmの送電線網が完成)が行われた。
なかでも夕張炭鉱〜幌内炭鉱間の高圧送電線(延長20km)は、いちはやく1919(大正8)年に開通。当初2.2万V・1系統だったのが、最終的には6.6万V・3系統にまで増強され、北炭の長距離送電線網の中でも基幹的な地位を占めていた。1989(平成元)年の幌内鉱閉山まで稼働していたことから、今でも沿線には送電線鉄塔や変電所の遺構が残り、炭鉱の操業を支えてきた電力の道をたどることができる。