自然に還っていく炭鉱遺構を楽しむために

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会場となっている炭鉱遺構の周辺は、大部分が自然に還り、元々暮らしていたものたちが戻ってきています。
彼らの縄張りでもある会場を借りているので、そちらへの配慮も忘れずに!

夕張清水沢会場...

朝、オープン準備のために「還り道」(2011作品)を下っている最中、草むらからガサガサっと何か飛び出てきました。
朝ご飯を終えて家に帰ろうとするリスでした。
朝一番にいい出逢いがありました。

昼間もガイドをしていたら、保安のスタッフから
「この先、ヘビいるので気をつけてくださいね〜」と声をかけられることも。
自然の中でするプロジェクトですから、どきどきも楽しいです。

運炭施設や発電所の地下など薄暗いところには、空飛ぶアイツが住んでいるそう。
まだ、私は出会えた事がないのですが、鳥ともねずみともつかないあの風貌、とても魅力的で好ましいです。

夕方になると、先ほどの「還り道」やズリ山が鹿のえさ場への通り道になります。
ぼーっとしているわりに、突然驚いて暴れたりするので、出会っても大きな声を出さずに静かに通り過ぎるのを見守りましょう。
これからの季節は、冬に向けて沢山食べて脂肪を蓄えるために、この春生まれた子鹿をつれた家族をみることができます。時には10頭近い群れがみられることも!

鉄塔作品には、毎日のようにキツネがトコトコ歩いています。
この子たちは、観光客からエサをもらっているからか、車を避けるどころか近寄ってくるので、万字峠を越えるとき、ドライバーさんはよくよく注意してください!


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大塚めぐみ・二ッ川 詩織・東出 佳子「3.14」
Photo 中優樹

 

奔別会場...

毎年訪れる度に、動物たちの落とし物があります。もちろん足跡もたくさん。
屋根も抜け落ちた所も多いホッパーですが、寝床や雨宿りの場所として彼らの生活の場の一部となっているのですね。今年も、少しの間お借りします。
夜の間、作品を見ていたら…と考えると面白い。朝、坂巻さんや中渓さんの作品の中で熊やキツネが寝ていたり…

会場の通路は、スタッフで草刈りをしたり、ゴミを拾ったりと整備をしていますが、
周囲には、まだまだ未整備の場所はたくさんあります。
そこは彼らの住処ですので、あまり立ち入らず、そっとしておいてあげてください。
もちろん、ゴミや食べ残しなどは必ず持ち帰ってくださいね。

今週末は、だれと出会えるか楽しみです。
みなさんも自然に還り行く炭鉱遺構、
自然が帰ってきた炭鉱遺構全体をもアートとして楽しんでみてください。

プロジェクトマネージャー/札幌市立大学OG
千葉 絵理子